実力があったのにどうして!? 活動休止、解散してしまった音楽グループ特集

デビュー前の新人を襲った悲劇

芸能界デビュー直前に起こった事故

先々に紹介したグループなどを見ると、皆一様に最初は将来を嘱望されて一流芸能人になれると信じられていました。そうなれなくても活動できればそれだけで自慢にはなるので、派手な生活は出来ずとも芸能界で歌手としてデビューできれば良いなぁと、そんな軽い感じで見ている人もいるだろう。そんな淡い期待を持ってこれからの芸能活動に夢と希望を持って努力している人は今でも大勢います。そういう中で、筆者としてデビュー前でこれからという時なのに悲劇に見舞われたグループを知っている。

非常にマイナーな話ですが、モーニング娘。などが所属している『アップフロントエージェンシー』に所属し、ハロー!プロジェクトの一員としてデビューが約束されていた『カントリー娘。』というグループがありました。今はグループ名を変更していて、元いたメンバーは皆脱退してしまっている。原型が残っていないという点を思うと入れ替わりの激しい芸能界だからしょうがない、なんて言い方では語れない悲劇が襲います。

このグループは最初、『柳原尋美』さん・『小林梓』さん・『戸田鈴音』さんの3人で結成されていた。インディーズデビューが控えていた3人でしたが、その直前でグループとしての活動がほぼ消滅する事になってしまった。

事故死・脱退、ソロユニットとして

それは突然起こった、1999年の7月、メンバーの1人で以前から芸能活動を行っていた柳原尋美さんが四輪駆動車を運転している最中に誤ったハンドル操作をしたために車体がバランスを失い、横転した自動車から投げ出された後に踏み潰される形で下敷きとなり急逝するという事故が発生してしまったのだ。インディーズとはいえCDデビューが近づいていた矢先のこと、それはメンバーだけでなく、事務所ですら想像もしていなかった事態だった。

メンバーの事故死、そのことに心を傷めた小林梓さんは心労からこれ以上活動はできないとしてユニットを脱退し、その後回復して再度芸能活動を再開させたと言われています。残された戸田鈴音さんに付いては、1人で矢面に立たされた上、メンバーが誰一人としていなくなった中で1人活動していくこととなった。諸問題で分裂するならばともかく、デビュー前にメンガーが不慮の事故死をするという不幸がデビュー前のアイドルグループを襲った、これだけで運命の残酷さを思い知らされる。

柳原さんのご遺族の意向により、その後撮影して商業された商品についてはそのまま利用して構わないと、娘が生きた証だとして発売された商品もあったという。奇しくもその年の8月にはモーニング娘。を始めとしたプロジェクトのコンサートツアーに同行し、楽曲披露を行うことも決定していたのだ。

ヒットするかどうかはともかくとしても、今後待ちに待った歌手活動が出来るという希望を持っていた少女たちの心を穿った事件と思えば考えさせられるところでもある。

内情はどうあれ

カントリー娘。の件を挙げると、これまでに挙げたグループの解散や休止が瑣末な物に感じられる。ESCOLTAについてはまた話は違ってくるかもしれませんが、男女問題や金銭問題、人間関係に関するトラブルと言ったもので分裂したグループと比較すると、メンバーの突然死というのはやはりくるものがある。だからこそX JAPANのhideが死亡した際には、告別式においては霊柩車が走行する中を嘆き悲しむファンが追いかけるという事態が起こったほどだ。

行かないでという意味なのかもしれないが、ちょっとしたホラーっぽく見えてしまう。ファンとして支えてきた思いが一層強いからこその行動なのかもしれないが、常識の一線を越えた行動はただの凶行でしかない。それだけ活動休止や解散というものがファンにどれほどの苦痛を与えるのかが分かります。だからこそだが、休止にしても解散にしてももう少しまともな理由でなってほしいと思うのだが、無理な話なのだろう。こじれる原因は結局金か女か、はたまた欲望か、金の切れ目が縁の切れ目とはまさにこのことか。